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| 白米が一番おいしく炊けるのは「かまど炊き」とよくいわれますが、いまどき「かまど」がある家なんてめったにないですよね。でも、この鍋を使えば、「釜炊き飯」のうまさが手軽に味わえます。なにしろ、「羽釜で炊いたご飯の味」を追い求めて生まれた鍋なので、そのおいしさは格別です。 |
「夏場は1年のうちで一番、お米の味が落ちているときですが、この鍋で炊くと、それでもしっかりとした甘みと粘りを感じます。私はご飯にはうるさくて、普段からステンレスの鍋でご飯を炊いているのですが、アルミの鍋が白米とこんなに相性がいいとは思いませんでした」。もともと、ご飯は直火派の黒田さんでさえこれほど違いを実感されているのですから、日ごろ炊飯器を使っている人なら、なおさら、お米本来のおいしさを感じるはずです。 |
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| これほどまでにご飯がおいしく炊けるのは、厚さ4mmという肉厚のアルミ鋳物でつくられているため。アルミは鉄の約3倍も熱伝導にすぐれているので、ガスの熱が短時間で鍋全体に均等に伝わって、かまど炊きのような〈高温直火の大沸騰〉が実現できるのです。さらに、肉厚のフタ(なんと本体と同じ厚さ4mm)が、羽釜のずっしりとしたフタと同じように鍋に自然な圧力をかけて、おねば(粘りと旨み)をつくり出します。 黒田さんは、「おこげがつくれるのもこの鍋のいいところ」とおっしゃいます。「おこげがついたご飯でつくったお茶漬けなんて最高ですよ。お米の香ばしさが出汁の風味あいまって、それは美味ですから」。炊飯の方法はいたって簡単です。強火で加熱して蒸気が出てきたら、弱火にして15分。あとは火をとめて8分間蒸らせばでき上がり。この鍋と新米で、あなたもとびっきりのご飯を堪能してみませんか。 |
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この「無水鍋」が誕生したのはいまから53年前。これほど長い間支持されてきた理由はどこにあるのか、販売元である生活春秋の林徳生さんにお聞きしました。「無水鍋の魅力はひとことで言うと、シンプルな構造でありながら多機能に使えることです。無水鍋一つあれば、煮る、炊く、蒸す、炒める、揚げる、ゆでる、焼く、天火といった調理がすべてできるんです」。 なかでも、「ゆでる」機能はすぐれていて、ほうれん草や小松菜、キャベツなどの葉物野菜を水を一切使わずにゆでられるそうです。「無水ゆでといってビタミンCなど、栄養の損失の少ない調理法なのですが、これは密閉性が高い鍋でないと実現できません」。無水鍋を実際に使って驚いたのは調理の後、火をとめてしばらくすると、フタが開かなくなってしまうことがあること(再び火にかければ開きます)。林さんによると、これが無水鍋の証で、「この気密性の高さによって鍋が高温状態に保たれて、短時間で具材に火が通り、芯まで味が染み込む」というのです。 機能美の極みともいえるデザインについてもお聞きしたいのですが。「この形は1953年の発売時からほとんど変わっていません。ヨーロッパの鍋のような華やかさはありませんが、質実剛健なフォルムは飽きがこないですし、どこも壊れるところがありません。母から娘へ親子二代で無水鍋を使いつづけているという方もたくさんいらっしゃいますよ」。料理研究家として有名な有元葉子さんもそんなお一人。その愛着の深さは『有元葉子の無水鍋料理』(文化出版局)という一冊の本にもなったことからもうかがえます。 無水鍋が50年以上にわたって人々に愛されてきた理由、おわかりいただけましたか? |
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今回、黒田さんに作っていただいたのは、骨付きチキンカレーとシフォンケーキの2つ。まずはチキンカレーの評価から。「水を一切入れないでトマトや玉ねぎなど野菜の水分だけで煮込むカレーだったのですが、無水鍋は密閉性が高いだけあって、水分が逃げずに旨みがギュッと具材の中に凝縮されていますね。便利だと思ったのは、フタをひっくり返してフライパン代わりに使える点です。最後の段階でフタをとってカレーを煮つめるのですが、その間にナンをフタで焼いたら、こんがりときれいに焼けました」。 シフォンケーキはいかがでしたか?「お鍋でシフォンケーキがつくれるなんてちょっと驚きました。オーブンでないとできないと思っていたのですが、仕上がりは本当にふんわり。これは密閉性が高くて熱が均一に伝わる無水鍋だからできることで、他の鍋ではたぶん無理ですね」。 他にも根菜や豆の煮物、ミートローフ、ブリかまの塩焼きなど、無水鍋でおいしさが際立つ料理はたくさん。専用のレシピブックがついているので、料理好きの人はもちろん、これから一人暮らしをはじめる人、さらには結婚祝いとしてもよろこばれると思いますよ。 |